木鳥の記念撮影



 木鳥が沢山完成しました。
これらの鳥は時計にとまったり額の横にくっ付いたり、あるいは鳥だけ
で全国各地に飛び立って行きます。同時に生まれた仲間ですから全員木
にとまって記念撮影する事にしました。こうして一堂に会すると同じ型
から出来たと思えぬほどそれぞれ個性があります。目の位置が違ったり
尾の跳ね返り具合が違ったり、くちばしの大小があったりこれが手作り
の良さと言う事なのでしょうか。
 ここからはもう千羽以上が巣立って行きましたが、先日、初期のそれ
こそ制作数百羽にも満たない頃の鳥に再開しました。永いお付き合いに
なる植物学者の別荘にお招きを受け、伺うと窓辺にその鳥がいました。
技術の未熟さばかりが目につき持って帰って削り直したい思いでしたが、
そこに20年近くを過ごした重みは、もはや私の手から完全に離れその
場所の主と化しておりました。訪ね来る人々が手に取り自然に磨かれた
艶は貫禄さえ感じます。
そのような鳥が全国にあると思うと嬉しくなってしまいます。さてさて、
今回の記念撮影に参加した鳥達はどんな人の所に行くのだろうか楽しみ
です。

大樹をめざして



 いよいよ芽吹きが始まり、あるものは大地に根を下ろして命をつなぐ
準備に大忙しのようです。
 去年の秋、母樹から栄養をタップリ頂き丈夫な殻に身を包んで地上に
落下しました。冷たい霜に持ち上げられたり、湿った重い雪に押さえつ
けられたりカラカラの風に吹きまくられやっと待ちに待った時が巡って
来ました。大樹になるための第一歩の開始です。

 私はこの写真(コナラ)を撮るまでドングリの底、つまり尖ってない
方から根が出て尖ってる方から双葉が出るものと思っていましたが、そ
れがまったく逆で尖った方から地面に根を突き立て、固い殻を脱ぎすて
るのです。先入観を事実で訂正されることは「ヘエー、そおナンダー」と
素直に嬉しく得した気分にさせてくれます。固い殻の中の鮮やかなオレン
ジ色にも新発見の得した気分になれました。

道具考-4



 今日は友人の金属工芸作家の工房に遊びに行って来ました。素材が
違えばおのずと工作する道具も特殊なものがあり、それらを眺めるの
は楽しいものです。それらの使い方の説明を受ける事はより楽しく、
実際に手をくだして工作を見せてくれるのはその上を行く楽しさです。
子供の頃大工や左官の仕事を飽きもせず見続けていたように無条件で
楽しいのです。ついつい時間を忘れ長居をしてしまいます。
 彼は鍛金の作家で金属を叩いて成形するのが仕事ですからハンマー
と金床が命の道具です。写真のように様々な形状のハンマーを駆使し
て小さなペンダントトップから花器やランプシェードのような大きな
物まで叩いて成形します。
 それはマジックです。そのマジックの立役者がハンマーなのです。
そのハンマーの多くは彼の自作なのも驚かされます。白色のポリカー
ボネート製の物は全て自作だそうです。ハンマーはこの他に大きさや
ヘッドの素材の異なったものがワンサカあり見飽きる事はありません。
 金床も重要な道具ですが、これはまさしくアートだねと言う形状の
ものが多々あり次回に紹介したいと思っています。
金床と言えば彼の工房にも私と同じようなレールの金床がありました。
ただ一つトップがピカピカに研ぎ上げた状態になっていたのが私のと
大きな違いでありました。整然とレイアウトされた道具と整頓された
工房からは制作に向かう真摯な姿勢が伝わって来るのです。


見間違い



妻からの報告
『今日ヒョウモンチョウが飛んでたよ』
えっ、ヒョウモンチョウ?
いくら暖冬とは言えもう夏の蝶が飛ぶとは?
ひょっとしたら本当に飛んでいたかも?でもなあー。
 ワカッター
それは、キタテハかエルタテハが冬眠から覚めて飛び出したんだね、
きっと。エルタテハは黄色地に黒点、ヒョウモンチョウに見えなく
はないけど少し無理かな。

 今年は暖かかったので越冬も楽だったろうと思います。暖かい々
と喜んでもいられない問題をかかえた地球ですが寒冷地に住まいす
る者にとっては暖かい冬はやはり有り難いので複雑な気持ちでいます。
 人前で『暖かくて助かりますね』とは言えず『異常な暖かさですね」
などと言葉を選んでしまいます。
 でもこのところ寒さが戻り真冬の気温が続いています。易々と春に
はなってくれません。妻が見たあわてんぼうの越冬蝶は今この寒さの
中どうしてるのだろうか。

 写真は去年の三月の半ばに撮影した越冬したエルタテハです。

工藤直子詩画展



 『のはらうた』や朝日新聞のオーサー・ビジツトでおなじみの
工藤直子さんの詩画展が、山口県防府市のギャラリー写楽で開催
されます。今回で6回目の詩画展、『なんとかなる展』です。
 工藤さんの詩と画がギャラリー所狭しと展示されており、その
迫力と楽しさは格別です。
2006 年NHKの合唱コンクールの課題曲の作詞が工藤直子さんで
山口県の学校が入賞されたとか、何かと山口と縁の深い工藤さん
ですが、近県の方々にも是非ご覧頂きたい展覧会です。
今回も額はクラフト・バンが制作しています。額と詩画との融合
も楽しんで頂ければ幸いです。

  ギャラリー写楽 〒747-0031 山口県防府市迫戸町6-9
         TEL 0835-24-1099
  2007年3月17日(土)4月1日(日)
       AM 10:00 〜PM 7:00



道具考-3



 このノミは今から20数年前に購入したもので、デパートのバーゲン
品で山積みになっていたセットものです。どちらかと言えばそれほど品
質の良い道具ではありませんが衝動買いと言いましょうか明確な目的も
なく買ってしまったノミです。日本製なのですが、柄の頭にある鉄輪が
ない西洋ノミ仕様できっと輸出用なのでしょう。
 写真上の刃幅10mmがノーマルな状態に近い長さ、下が20mmで
かなり研ぎ減っています。と言うことは結構使った事なのです。もちろ
ん、日本の叩きノミも使いますが、私はカスタムナイフ初めカンナなど
も洋刃ものを使う事が多いのです。
 これは使用する材に関係する事で、主材が北米産オークですから洋刃
との相性が良く、洋材には洋刃でと言う事でしょうか。スギ、ヒノキ等
用いる工作には日本の刃物が相性良いのは言うまでもありません。
 洋刃と日本の刃物の違いは、日本の物は鋼と軟鉄の組み合わせで刃裏
に裏すきと言う凹面加工が施されて繊細な刃物に仕上げてあります。
 一方洋物の刃は鋼のみのベタ裏で一枚刃仕上げになっています。どち
らかと言えば、洋刃の方が乱暴に扱ってもへこたれない打たれ強い性格
です。そこも気に入ってるところなのかもしれません。
 バーゲン品で変な道具を買ってしまったと思っていたのですが、いつ
の間にかここまで研ぎ減らすまで使っていたのです。高価な道具が良い
作品を生む訳ではなく、安価な道具でも工夫していかに使いこなすかが
問題なのだと思います。
 ここまで短くなると使用時のバランスが若干悪くなって来ましたがま
だまだ現役です。どことなく我が身を見るようで愛しく感じます。

積み木感覚で楽しむ



 今、額を大量に制作しています。
量が多くなればなるほど単純作業の連続です。額は通常4個の部材を
組み合わせる物ですから、例えば100枚の額を組上げるは400個
のパーツを制作する必要があります。これは最初に材に墨入れする段
階から刻み、面取り、角度切り、溝彫とそれぞれの工程を400回行
わなくてはなりません。
 一つの 工程が遅々として進まず、永遠に続くのかと思う事さえあり
ます。単純作業ですから体力的にも辛い部分が生じてきます。
 それを救ってくれるのが各工程で、そのつどパーツを写真のように
積み上げる工程なのです。これはまさしく積み木感覚で、幼きころの
記憶を蘇らせてくれ、どのように積み上げるかもセンスが問われるよ
うで、様々な形に積み上げては自己満足に浸ります。
 積み上げた連続パタンは面白いテクスチャーを生み出し、目を楽し
ませてくれたりもします。あまりにも美しく積み上がった時は、もち
ろんお茶にします。そして、しばし眺めております。
残念な事にゆっくりお茶をしている時間はそう長くありません。『早
く次の行程に掛からないと、間に合わないゾ』と促すもう一人のおせ
っかいな自分が居て、現実に引き戻らせるのです。
 渋々、積み上がったものを崩しつつ次の工程に移ります。そして、
新たな固まりが大きくなるにつれ、また楽しくなってきます。
 これの繰り返しで最終的に額に組み上がりますが、その時点で積み
木の楽しさは終了です。額になってしまえばどのように積もうが額は
額でしかありません。
 どのような制作においてもそのプロセスが様々な楽しみを与えてく
れるのですが、完成した時点でその物がフッとよそよそしく感じてし
まうのは私だけなのでしょうか不思議です。

道具考-2



 玄関前の氷割りのお役目もこの暖冬で2月に入ってからは一度もあり
ませんでした。今までの疎遠になってしまったお詫びと、来シーズンの
玄関前氷割りの活躍を願いつつ赤錆を奇麗に落とし金タワシとサンドペ
ーパーで磨き上げました。昔の輝きを取り戻しピッケルも何やら若返っ
たように見えます。
 今やオールメタルピッケルの時代、ウッドシャフトは博物館に納めら
れつつありますが、その美しさはメタルピッケルより勝っていると思い
ます。前回紹介したレールの断面形状と同じくこれ以上削ぎ落とす部分
のない機能美には惚れぼれします。美しさだけでなく使い易さと信頼性
を兼ね持つのは長年の経験から生まれたものだと思います。
 
 スイスの鍛冶ローマン・ウイリッシュさん、あなたの手になるピッケル
を縁あって私が所持しています。今から30数年前数々あるピッケルの中
からあなたの作品を選択したのは、持ちやすさや重さもさることながらそ
の形に惚れてしまいました。そのすきのない完璧さは見飽きる事がありま
せん。そして、所持する事の大きな満足感をも与えて下さいました。
 もうあの過酷な冬山には同行出来ませんが、このところ我が家の玄関前
の氷割りに活躍してもらっています。その使い心地は、さすがにウイリッ
シュさんあなたのピッケルです、サクサク割取ってくれました。
 実はウイリュシュさんにお詫びしなくてはなりません。ある事をきっか
けにプッツリとやめてしまった山行、それ以来あなたのピッケルは物置の
隅に追いやられてしまい、その存在さえ忘れていました。その結果、赤錆
発生の悲惨な状態にさせてしまいました。申し訳ありません。
 今日ここにお詫びと反省の気持ちを込めて磨き上げました。完全とは言
えませんが昔の艶に戻せましたのでお許し下さい。大切にします。




鹿に遭遇


 今年初めてシカに遭遇しました。
今夜6時過ぎ工房からの帰り道、いつもの通勤道路左折して坂道になる
のでアクセルを踏み込みシフトアップした瞬間、
 左の松林の中から雄一頭が飛び出して来ました。急ブレーキをかけ、
無意識にハンドルを握る手を突っ張って車体を安定させようとしてい
ました。撥ねてしまうかと思いましたが一瞬の差で回避。無事シカは
右側の薮に入って行きました。
 心臓がいつもの3倍速で動き、こめかみのあたりがキーン痛くなり、
きっと血圧がグググーンと上がっていたに違いありません。私も心臓
が飛び出しそうになりましたが、車もウィーンと気持ちよくエンジン
回転が上がったところ急に制動をかけられビックリしたでしょう。
私も車も平常心になるまでしばらくノロノロと走っていました。
 角が小さかったのでまだ若いシカですが、至近距離で見るとデカイ。
お互い無事でなによりでした。今冷静に思い返してみるとシカの方は
それほど慌てた様子もなく悠然としてたのには一寸腹立しく思います。
 そう言えば、『夜道をそんなに飛ばして困ったやつだ』なんて目を
してたような気がします。今年はとんだ遭遇でした。

カモ



通りすがりの池にカモが飛来していました。
望遠レンズに変えてソロリと淵まで行きましたが、さすが警戒心が強く
飛び立ってしまいました。
 カモと言えば以前知り合いのハンターにカモを頂いた時、初めて手に
取ってまじかで見ると翼、胸、尾、首とそれぞれ絶妙の色合いと文様の
羽を持っており、思わず見とれてしまいました。それらの羽は今も大切
に保存してあります。勿論、カモ肉は美味しく頂戴しました。
 ハンターの話は、興味が尽きません。『最初はね誰でもなんだけど興
奮しちゃってやたら撃ちまくるんだけど当たらんもんですよ』フンフン
『追い打ち、つまりね飛び逃げて行くやつを後ろから撃っても、これも
当たらん』ヘー『横切るやつは少し前めを狙って撃つのがコツなんです』
ナルホド、ナルホド『最高はこちらに向かって飛んでくるやつ、これは
まずまちがいなくダネ』ホホー『でもね、うまくなるとあそこに落とそ
うと捕獲しやすい場所に落とす事が出来るんだね。でも、ボクは犬を持
ってないから運悪く水面に落ちたのは風任せ、こちらに流れ着くまで待
ってんの。その間本読んでるんですよ』・・・・・・ 
 そのハンターSさんは美術、音楽、哲学、狩猟と釣りに山登りと様々
な分野に精通され、私にとっては師匠のような存在です。去年からSさ
んは日本ミツバチに心奪われ『巣箱を70個作りましたよハチミツお楽
しみに』でもいまだ届いていません。どうなってますかハチミツは・・


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